クリニックブログ

2023年6月19日
保険で白い詰め物が出来るようになりました!

こんにちは。歯科医師の蒔田です。コロナはだいぶ落ち着いてきましたが、昨今の世界情勢の変化による物価の上昇など生活は以前より確実に変化をしていますね。

マスクも外す機会がふえ、お口元も以前より気になってきた方もいるのではないでしょうか。

医療界では、そんな時代によって変動する社会や経済状況に応じるため、厚生労働省によって2年ごとに診療報酬やそのルールが改定されています。

診療報酬というのは、簡単に言うと患者さんが治療に応じてかかる費用のことです。

治療に保険診療を行う場合(保険証を利用した治療)には、国で決まったルールがあり、治療で使用できる材料も点数(診療報酬)も決まっているのです。

今回は、その中で昨年の改訂により新たに始まった保険でできる白い詰め物『CAD/CAMインレー』についてお話します。

昨年度の保険診療の改訂ポイントであった、『患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現 (口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応の充実、生活の質に配慮した歯科医療の推進)』によって、新たに追加されました。

そもそも、「CAD/CAM」とはどんな技術なのでしょうか?

Computer -aided design / Computer -aided manufacturetと言い、コンピューターを使用して設計、製造を行う技術です。強化プラスチック製のブロックを、削り出して作製します。昨今の金属の価格高騰や、金属アレルギーにも対応できるようになり、今までの金属に代替する材料による新しい修復物です。これまで、神経のない歯の全体的な被せには対応しておりました(条件あり)が、部分的な詰め物でも新しく対応が認められるようになりました。しかし、全ての歯科医院で対応できるわけではなく、厚生労働省の施設基準をクリアし届出をしている歯科医院に限ります。当医院はその基準に対応しており、治療可能です。

今後、さらに検討・改善がされていくとは思いますが、現在この治療(修復物)を行うにはいくつかのきまりがあります。

(1) 隣接歯との接触面を含む窩洞(複雑なもの)

(2)小臼歯に使用する場合

(3)上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において第一大臼歯に使用する場合

(4)歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、大臼歯に使用する場合(医科の保険医療機関又は医科歯科併設の医療機関の医師との連携の上で、診療情報提供(診療情報提供料の様式に準ずるもの)に基づく場合に限る。)

上記のように、CAD/CAMインレーは強化プラスチック製のため、金属に比べると強度が弱く破折の心配があるため、過度の咬合力がかからない部位への適応となっています。また、強度を確保するために削る量が金属製のものと比較すると多くなります。そのため、歯の神経への距離が少なくなるため、しみやすくなるデメリットもあります。

今回は、保険治療で新しく行えるようになった白い詰め物のお話をしました。当院では、患者様それぞれのライフスタイルに合わせた治療、詰め物を相談し選択することが可能です。お気軽にお声がけください。お口の中からQOLの向上を目指しましょう!

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