歯の豆知識
2024年2月26日
【歯医者さんになんで栄養士??】
こんにちは!
歯科助手・管理栄養士の美口です。
今回は、歯科と栄養についてのお話をさせていただきます。
まず、管理栄養士とは、健康な人だけに限らず病気を患っている方、高齢で食事がとりにくい方などに対して食事や栄養の指導・管理をする職業で、歯科医師や歯科衛生士と同じ国家資格職です。
働く場所は、病院、高齢者施設、保育園、学校・企業等の給食施設、保健所・保健センターなど様々です。私は大学卒業後、3年半ほど病院で給食経営や栄養管理に携わっていました。
そして、上記の他に近年管理栄養士が増加している『歯科医院』があります!
ですが、「歯医者と栄養士ってどんな関係があるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
ここからは、私自身の経験談も交えながら歯科と栄養の関わりについてお話ししていきます。
人が栄養素を摂取する(食事をする)時、身体への入り口は『口』であり、『歯』を使い咀嚼して体内へ送り込まれます。これがあまりにも当たり前のことすぎて、正直以前は口腔内の状況について重要視しておらず、食事内容ばかり気にしていました。
前職でのお話になってしまうのですが、食事が進んでいない患者様のベットサイドに赴きお話を伺うと、「食べたいんだけど歯がなくて思うように食べられない」、「入れ歯があるけどはめるのが億劫」という患者様が多いことを知りました。
この経験から、口腔内の健康があってこその全身の健康なんだなと感じ、「歯科の管理栄養士として働きたい」と思い当院へ入職しました。
先ほども少し触れましたが、近年歯科医院での管理栄養士の需要が増加しています。その背景には、歯科医院が『虫歯を治療する場所』から『虫歯や歯周病を予防する場所』へ変化した影響もあります。
では、その予防のためにどんな栄養素・食材が良いのでしょうか?
健康な歯の形成に特に必要な栄養素は、カルシウム、たんぱく質、ビタミンA・C・Dです。
それぞれの役割と代表的な食材をご紹介します。
・カルシウム
歯の表面のエナメル質の形成に関わっています。さらに『再石灰化』にも大切な栄養素です。(再石灰化・・・エナメル質の表面が溶けてしまったところを修復すること)
多く含まれる食材:ヨーグルト、チーズ、小魚、海藻類など。
・たんぱく質
歯の基礎となる象牙質をつくるだけでなく、歯茎を良い状態にしてくれます。
多く含まれる食材:肉類、魚介類、大豆、卵、牛乳など。
・ビタミンA
歯を保護するエナメル質を強化します。
多く含まれる食材:ほうれん草、うなぎ、レバーなど。
・ビタミンC
コラーゲン合成促進効果があり歯茎を健康に保ってくれます。
多く含まれる食材:ピーマン、かぼちゃ、芋、キウイフルーツ、イチゴなど。
ご紹介した食材を積極的に摂取し、いつまでもご自身の歯でおいしく楽しく食事を摂りましょう!
月別アーカイブ
- 2024年2月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年3月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年7月 (1)
- 2022年6月 (2)
- 2022年4月 (1)
- 2022年3月 (1)
- 2022年1月 (1)
- 2021年11月 (1)
- 2021年9月 (1)
- 2021年2月 (1)
- 2020年9月 (1)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (2)
- 2020年3月 (1)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年10月 (1)
- 2019年9月 (1)
- 2019年8月 (1)
- 2019年2月 (1)
- 2018年11月 (1)
- 2018年4月 (1)
- 2018年2月 (1)
- 2018年1月 (1)
- 2017年10月 (1)
- 2017年8月 (1)
- 2017年1月 (2)
- 2016年12月 (2)
- 2015年5月 (2)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (3)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (3)
- 2014年10月 (3)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (4)
- 2014年7月 (2)
- 2014年5月 (2)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (2)
- 2014年2月 (3)
- 2014年1月 (3)
- 2013年12月 (1)
- 2013年11月 (1)
PageTOP ▲