歯の豆知識

2020年2月24日
CT撮影検査〜安全なインプラント術のために〜

CT撮影検査〜安全なインプラント術のために〜

 

インプラントは外科処置を伴うため、安全に行うためには十分な診査が必要です。

具体的には、CT撮影を行い、骨の状態を把握します。

骨に人工の根を埋めますので、埋めるのに必要な骨の「長さ」と「厚み」があるかどうか、実際に何ミリなのかを調べるのがCTです。

通常のX線は平面画像ですので、特に「厚み」を測定することは不可能です。対してCTでは、立体的に骨の「長さ」と「厚み」を知ることが出来ます。

 インプラント画像.jpg

まず「長さ」について。上顎の場合は臼歯部の長さが特に重要です。歯の上方に、「上顎洞」と呼ばれる空洞があります。(図1黄色の斜線)空洞の中を突き破ってはいけないので、埋め込むインプラントの長さと、上顎洞までの長さを比べます。(図1の緑の線①)もし長さが不足した場合、骨を追加する処置を受けていただかなければなりません。(ソケットリフト又はサイナスリフト)

下顎の場合は、歯より下の方に、下歯槽管と呼ばれる管があります。(図1の青斜線)
この中には、大変重要な神経や血管が走行しています。万が一にも、ここを傷つけてしまってはいけません。そこで、下の骨の場合は、下歯槽管までの距離と、埋め込むインプラントの長さを比較します。(図1緑の線②)こちらも、もし長さが不足した場合は、事前に骨を追加する処置をします。(GBR)

 

次に、「厚み」のお話です。埋め込むインプラントには太さがありますので、インプラントの太さよりも骨が多くないといけません。骨の幅を知るには、CTの他に手段がありません。図3のように骨を輪切りの状態に編集し、幅を測定していきます。この場合も、もし厚みが不足する場合は、骨を追加する処置をします。(GBR)

厚みは、特に前歯の部分が減りやすいです。前歯を調べると、長さは大丈夫でも厚みが不足するという事がよくあります。

 

実際に距離を測定したのが、図2です。ここでは下顎の骨を測定しています。神経が入っている下歯槽管までの距離を測っているのがわかります。

 

さて、測定して骨の長さと厚みが大丈夫そうでしたら、実際に埋め込むことを想定して、画像上でシュミレーションをします。それが図3です。黄色の◯の中に入っている、オレンジ色の筒状のものがインプラントのフィクスチャー(埋め込む部分)です。フィクスチャーには長さや太さによってたくさんの種類があります。骨の「長さ」と「厚み」によって、適切な種類を選択して、シュミレーションします。

 

ここまで検査が済めば、安全にインプラントを埋入することができます。

 

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