症例集
2023年10月27日
乳歯が抜けないうちに永久歯が出てきた
レントゲン写真
| 治療内容・期間 | もともと、２０１７年８歳の時から数回、予防処置のために通っていただいていた患者さんです。 翌年、歯磨き指導で来ていただいた時に、「乳歯がグラグラしていて抜けないうちに永久歯が出てきた」という状況でした。 グラグラの乳歯が抜けずに残ってしまい（オレンジの○）、永久歯がその内側から出てきてしまっていたので（緑矢印）、本当は抜歯をおすすめするところなのですが、この時点で治療の経験がなかった上に、とても怖がりさんだったので、この歯に関しては様子をみてもらうことにしました。 しかし、かみ合わせが受け口気味になり始めていたので、早めの矯正治療をおすすめしたところ、進めていくことになりました。 最初はグラグラの乳歯を抜くのもできなかったのですが、矯正の検査や型取りなど、いろいろとがんばってくれました。２０１８年８月に８歳２ヶ月ほどで１つ目の装置を装着しました。 上顎は、ねじ式の拡大装置（ハイラックス）を２回とワイヤー式の拡大装置（TPA）を１回、下顎はリンガルアーチを６回交換しました。 途中、２０１９年１０月から２０２０年３月までの５ヶ月は、何も装着しない状態で生え変わりを待ちました。 １つ目のハイラックスの回転が終わったころ、装置と歯茎の間に食渣がたまってしまい、左上の歯茎が腫れてしまったので、一度その周辺を清掃し、消毒しました。 多くのお子さんが、器具を舌や指で触ってしまい、何度も外れてしまうのですが、このかたは一度も脱離せずに経過したので、どんどん進みました。 矯正治療中、定期的に歯磨き指導を行いましたが、一度右下の６歳臼歯の側面が虫歯になってしまい、治療を行いました。２０２２年１月にはすべての器具を除去しましたので、矯正期間は３年３ヶ月、そのうち５ヶ月間は何も装着せず経過観察でした。 ワイヤーによる矯正は行わず、矯正治療を終了としました。 本人によると、矯正期間中に食べにくいことが一番つらく、おうちの方のお話によると、食事量が一時的に減ったそうです。 料金はトータルで４３２０００円でした。 患者さんはその後、県のよい歯コンクールで入賞したそうです！ |
|---|---|
| リスク | 顎顔面矯正による歯列の改善は個人差があります。 |
| 価格 | 下記ページをご確認ください。 顎顔面矯正 |
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