歯の豆知識

2022年6月22日
マイクロスコープ

少し前から診療室に入ると見えるアレ何だかわかりますか?

正解は、マイクロスコープです。(題名にもありますが・・・)

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こんにちは。あさひ歯科・矯正歯科の蒔田です。

今回はこのマイクロスコープについてのお話をします。

この歯科用マイクロスコープの普及率は、国内では5~10%と推定されています。

海外では、根管治療専門医が使用している、大変専門的な機器です。

歯科で治療に用いるマイクロスコープは、「実体顕微鏡」と呼ばれる種類のもので、患者さんの口の中を拡大して、両方の目で覗きながら治療をするための器具です。

ひと言で言うと「肉眼レベルで見えないものが見える」ということになります。

『見えないものが見えるようになる』性能を駆使することで、処置されることなく見過ごされてきた小さな虫歯や歯の破折、神経の根の奥の部分などの発見・処置に繋がり、より精度の高い歯科治療が期待できます。

マイクロスコープが活用される機会の多い治療内容は、根管治療(歯の神経の治療)です。

 歯の中にある根管は、非常に複雑で細かい形態をしていますが、従来は、手指の感覚及び、根管の解剖の知識や経験を頼りに治療が行われていました。

そのため、せっかく虫歯の治療を行い被せ物をして治療が終わったと安心していた歯や歯茎が再び炎症を起こして再治療という事も少なくありません。

しかし、マイクロスコープを使用することにより、歯の内部を拡大視し、直接根管内を見ながら治療が行えるようになりました。見えにくい歯の中(根管内)の小さな割れや穴などの発見もしやすくなり、なかなか痛みや違和感がなくならない場合などの原因の特定に有効な場合があります。さらに、コーンビームCT(歯を3次元的に写したレントゲン検査)を併用することでさらに治療精度や診断の正確さが向上します。 

このマイクロスコープの主な特徴は「拡大」「光源」「記録」です。

①    拡大:低倍率から高倍率まで可能

マイクロスコープは倍率が高ければいいというものではなく、実際に25倍で使うことはあまりなくて、10倍くらいで使うことが一番多いです。逆に倍率が高すぎると、歯を治療しているときに全体像が見えなくてやりづらいこともあります。

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②    光源:高い光量

歯の根の中は細いトンネルと同様、暗く見えにくいため、使用することで光が歯の中まで届くので見えやすくなります。

③    記録:記録用カメラ

患者さまは自分が今どのような治療を受けているのか、疑問や不安を感じているケースも多いため、モニターでの情報共有は治療に対する説明やインフォームドコンセントという点でも有用です。

また、「歯科治療の可視化」により医師、患者様、スタッフでの情報共有化可能です。

 歯科用マイクロスコープを使う治療法は、歯の根の治療の根管治療だけでなく、できるだけ削らない虫歯治療や歯石の取り残しを防ぐ歯周病治療、審美性も精密度の高いインプラント治療や、高精度なセラミック治療にも応用出来ます。

マイクロスコープの使い方と術者のスキルによっては、治療のレベルを向上させることができるため、再発のリスクの軽減や長期安定性に繋がると思います。

しかしながら、1回の治療時間が長くなったり、治療前後・治療中ともに煩雑な手間暇がかかるため、歯科医院によっては自由診療でのみ使用しているところもあります。

当医院でも、この機器は、すべての患者様、症例に用いるのではなく、必要に応じて使用し治療効果を向上させていきたいと思っております。

ご質問等がありましたらスタッフにお声がけください。

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