勉強会レポート

2017年8月22日
再生療法リグロスの話

2017年8月6日、徳島大学歯学部関東支部会がありました。

関東圏に住んでいる先生限定の、徳島大学歯学部のOB会です。毎年8月の第一日曜日に、学士会館で開催しています。

支部会の総会を行ったあと、毎回徳島から講師の先生をお呼びして、講演会を開催します。今年は歯周病学講座から、二宮雅美が来てくださいました。

内容は歯周再生療法の「リグロス」についてでした。

 

歯周病の基本から、手術症例、そしてリグロスの症例をご紹介いただきました。特にリグロスを使用した歯のリエントリーで骨がモリモリ出来ているのには感激してしまいました。

 

エムドゲインと比べた時にリグロスのメリットは、ブタではなくてヒト由来だということと、保険が適応されたということです。薬として認可されたので、薬価が設定され、保険請求することになります。

そして、細胞を活性化するので、治りも早いとのことでした。

 

再生療法は、患者さんに説明をしても、価格がネックになってしまう事が多いです。今回、その点が改善されたというのは、患者さんにとってはとてもメリットだと思いました。早速取り入れるために業者さんとやり取りをしています。

 

さて、リグロスはですが、2001年に治験が開始されました。実は私の大学卒業、そして歯周病科に入ったのも2001年。大学で治験を始めた時の事を、とても良く覚えています。その時は、まだ大学を卒業したてでしたが、きっと初心者なりに、再生療法にとても興味があったのだと思います。当時はまだ商品になっていなかったので、そのまま「FGF」と呼んでいました。

 

医局では、治験に該当する患者さんをピックアップしていました。

私の患者さんにも協力してもらった記憶があります。

ダブルブラインドテストなので、患者さんに当たった薬剤がFGFだったのか、プラセボだったのか、知る由もありません。しかも、経過を追えないうちに退職してしまったので、患者さんは別のドクターに引き継ぐことになったので、なおさらです。

 

あのころの治験がやっと実を結び、商品になったと思うと、たいして関わったわけでもないのに、なんだか感動してしまいます。こうやって世に出ていくのだなあと思います。それなりに時間がかかってしまったのには理由があるそうで、エムドゲインとの有意差がネックになっていたようです。

 

ところで、二宮先生は、私が歯周病科に在籍していた時の大先輩です。当時から外科症例といったら二宮先生でした。再植やエムドゲイン、GTRをたくさんされていて、私も何度もアシストにつかせていただきました。私が大学を出て10年以上が立ちますが、二宮先生は全くお変わり無く、相変わらず素晴らしい症例もたくさん見せてくださいました。

ちなみに、久しぶりの二宮先生との再会に、「当時から男っぽかった」と言われました!いつからこんなキャラなのでしょう??

 

今回も、科の先生に再生療法の講演のお願いをしたら、それなら二宮先生、とすぐに決まりました。

当日も大盛況でして、講演会のあとの懇親会も盛り上がり、二宮先生がお帰りになったあとでも、今日の話は楽しかったと言い合っていたくらいでした。

 

写真は、二宮先生を囲んで、撮らせていただきました。私と二宮先生は当時の2保存、そしてもうひとりは、同期で1保存です。懐かしの保存科で集合してみました。

 IMG_8369.jpg

 

大学がだいぶ様変わりした様子も講義の中で紹介していただいたので、変貌を遂げた大学を見に、徳島に行きたいなと思ったのでした。

もし、これをお読みの関東近郊の徳島大学出身の先生がいらっしゃったら、来年の関東支部にどうぞ起こしください。来年も8月の第一日曜日、神保町の学士会館で予定しております。詳しくはこちらまで。

 

あさひクリニック歯科

塩野谷 明美

043-433-8211

 

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